コラム：メモリー効果とは？

放電を毎回放電途中の同じ付近で中止していると、放電もせず充電もされなかった部分の特性が徐々に変化して内部抵抗が大きくなり、次第に電圧と容量が低下していきます。これを「メモリー効果」といいます。

「メモリー効果」はNi-Cd/Ni-MH 蓄電池に特有の問題で、特にNi-Cd蓄電池に大きく現れます。また、使用している者が認識するしないに係わらずメモリー効果現象が発生している状況は多々あると言えます。

「メモリー効果」は完全放電／充電を数回繰り返すことで、元の電圧と容量に回復させることができます。

通常の使用においては中途半端な使用、充電の繰り返しをしないようにして、完全に蓄電池を使い切るようにすれば良いでしょう。

しかし、数本の蓄電池を組み合わせて使用する機器の場合、放電終止電圧をまとめて検出しているため、蓄電池の個体差によってある蓄電池は完全に放電、また他の蓄電池は容量が残ったままといったようなばらつきが生じることになり、結果的に「メモリー効果」が発生することになります。

つまり完全に「メモリー効果」を解消するためには、蓄電池一本毎に適正な完全放電を行わなくてはなりません。

バッテリーコンディショナー FAD-701は電池一本毎に適正な完全放電を行いますので、「メモリー効果」の解消に最適な製品です。