HOGP(HID over GATT Profile)とはHOGP(HID over GATT Profile)
HOGP(HID over GATT Profile)はさまざまなBLE(Bluetooth Low Energy)プロファイルのひとつで、主に無線の入力デバイスに用いられます。
これまでBluetoothマウスやキーボード等の無線入力デバイスには、Bluetooth ClassicのHIDというプロファイルが利用されていました。
Bluetooth 4.0において低消費電力機器向けに新たに策定されたBLEでは、各プロファイルはGATT(Generic ATTribute Profile)を通して通信する仕様となり、従来のHID相当機能はこのGATT経由で利用する、HOGP(HID Over GATT Profile)として策定されました。
HOGPは言わばBLE版のHIDプロファイルとなり、より省電力のBluetoothマウスやキーボードを実現することが可能です。
HOGP対応モジュールのご紹介Introduction
インタープラン社ではさまざまなオリジナル無線モジュールを開発してきましたが、Bluetooth Low Energy無線モジュール IMBLEシリーズにHOGP(HID over GATT Profile)対応モジューとしてIMBLE3hを加えました。
このモジュールを組み込めば、一般的なワイヤレスマウスやキーボードの開発も可能ですが、特殊な用途における特化したデバイスの開発が実現できます。
HOGP対応モジュールの活用Utilization
IMBLE3hはペアリングしたデバイスからはBLEキーボードとして認識され、ASCIIコードを送信します。
つまり、これまで人が行わなければならなかったデータの読み取りや入力作業を、デバイスが直接データ送信することで省略することが可能です。
また、データ読み取りや入力時のミスの発生を抑え、作業負担の軽減・管理業務の効率化に繋がります。
活用用途(測定機器×現場電子帳票)
品質管理の安定化や検査業務効率化を図るため、測定機器に無線機能を内蔵し計測データをPCやスマートフォン、タブレット等の端末に無線転送するデジタル測定機器の需要が高まっています。
測定器の送信ボタンを押すだけで測定値を送信できる通信機能を有するデジタル測定工具は、機器同士の無線接続が容易なBluetoothのHIDを利用したものが多く、またデータを受信管理する端末の電子帳票アプリ側もHIDに対応するものが増えています。
測定値データを自動取込みするアプリは、測定記録支援システムとしてExcel帳票をはじめ、CADやPDFの図面へ直接入力出来るものもあり測定現場に浸透しつつあります。
ポータビリティ性のあるトルクレンチやノギス等のバッテリ駆動のデジタル測定工具は、測定現場においてより省電力化が求められます。
低消費電力で無線入力できるHOGPは、従来のHIDから代替ができ、HID対応可能な端末アプリであればデータ転送連携が可能です。そのため今後測定機器側の採用する無線規格の主流がHID利用からHOGP利用へと変わることが考えられます。
HOGP対応モジュールは、製造、設備保全、建築分野において、測定のデジタル連携を推し進めるスマートファクトリーやDX化の重要なアイテムと言えます。
デジタル測定工具や測定機器の無線化と計測したデータを電子帳票へ自動転記させる連携システムをセットでお考えの場合、用途の応じたソフトウェアも合わせてご提案致します。先ずはご相談下さい。
Bluetooth開発実績Development Results
インタープラン社では多くのBluetooth製品を開発した実績があります。
また既存製品のカスタマイズなども承りますので、とうぞお問い合わせください。
・Keil開発ライセンスを複数保有
・豊富な開発実績(ハード/ソフト)
・IOが多機能で、省CPUによるコストダウンが可能
・筐体金型/量産に対応します。
・Bluetooth SIGへの登録対応
※Bluetoothを使用した製品を発売するにはSIGへの登録が必要です。